妹背の滝とは広島県廿日市市にあるオバケ川(幽霊滝)で「いもせのたき」と読みます。妹背の滝では女性の幽霊・少年の幽霊・老婆の幽霊が目撃されているため心霊スポットと呼ばれています。
妹子
野浦の奥の奥の一番奥に妹背と呼ばれる瀧があります。
妹子は、玖波の農家に育ち、大野浦の土左右衛門という人の嫁になりました。
土左右衛門は木こりで、仲間と共に大野の奥に働きに行くことになりましたが、妹子はその時、お腹に赤子を宿していたので連れていけません。
子供を産んでから行くことにして、村境で暫しの別れをしました。
その後、大野の奥からは、無事着いたと一度便りがあったきり、いくら手紙を出しても音沙汰がありません。
やがて妹子は、男の子を安産し、日もたち元気になりましたので、赤ちゃんを抱いて大野の奥に尋ねてきました。
それは土左右衛門を送ってから7ヶ月もたった秋の紅葉の頃でした。
来てみてびっくり。返事の無かったはずです。土左右衛門には妾ができていました。
それはふとしたことで死んだ仲間の若妻でした。
土左右衛門は妹子を見て隠れ、会えば「帰ってしまえ」と叱ります。
裏切られた妹子は悲しみに耐えられず、髪を振り乱し、子を抱いて瀧の上に立ちました。
思いあまった妹子は、そのままざんぶり、淵に身を投げて死にました。
それからは、夕方になると淵の上の岩に、髪を振り乱した女が、恨めしそうに背を向けて座っているという噂がたちました。
そうしてこの淵を誰言うとなく、”恐怖の女子背中滝””妹背滝”と呼んで誰も近づかなくなりました。
その年の暮れの、初雪の降った日、土左右衛門がつまづいた妾を助けようとして共に谷底に落ちて死んでしまいました。
その日からは、淵の上に背中の幽霊が現れなくなったという話だ。
妹子の呪い?
滝のところで刀でスパッと切ったような丸い半球の石を拾って、持って帰ったら、家族に事故やけが人が出たという噂を聞きました。
いまだに妹子の呪いは消えていないのか?
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