切り立った断崖から見る海は絶景で、壱岐でも有名な景勝地になっている。しかしやはりと言うか、風光明媚な断崖ではよくあることだが、ここでは投身自殺する人が多く、自殺の名所にもなっているらしい。夜に行くと、自殺者の霊に引っ張られて海に落ちてしまうという噂がある。
ちなみに「左京」とは、昔雨乞いをした和尚(陰陽師?)の名前だという話だ。江戸時代の初期、壱岐の島を大旱魃が襲った。その時、後藤左京と龍蔵寺五世・日峰和尚の二人が、人々を救うために7日7夜の雨ごいの祈祷をしたという。2人はもし雨が降らなければ自害しようと心に決め、文字通り命がけで祈祷をした。
左京鼻にある案内板の説明では、満願の日に雨が降りハッピーエンドで話が終わっているが、別の話によれば満願の日に雨は降らなかったというバッドエンドもあるらしい。そのため左京はこの崖から海に身を投げ、日峰和尚は焼身自殺をして果てたという。
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