タクシー運転手の話
タクシー運転手が南小樽で女性を乗せ、朝里峠方面へ走っていました。
「ここで結構です」と女性が言うので、とある家の前で降ろし、再び小樽方面へ戻ろうとした時、客席にバッグが置き忘れているのに気がつきました。
運転手は女性の入っていった家を訪れ「今お帰りになったお嬢さんがこれを忘れていかれたようです」と言い・・・
応対にでた老夫人は怪訝な顔をして「うちの娘は事故で死んでおります」
運転手は背筋に悪寒を感じながら、その場を後にしましたが、何故か小樽方面ではなく、朝里峠へ向かって車を走らせた。
さっきの女性は誰だったのだろうと思いを巡らせながら運転していると、突如ブレーキが効かなくなり、タクシーは猛スピードで蛇行をはじめました。
サイドブレーキとエンジンブレーキを駆使して、ようやく止まったのは、ガードレールぎりぎり、崖の寸前だった。
運転手がホッと胸をなで下ろした瞬間、ルームミラーに先程の女性が浮かび上がりました。
後ろを降り向くと、女性の霊は「死ねばよかったのに」とつぶやいて消えたとかいう話だ。
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