父親の友人とキャンプで大谷池に来ていました。
日中は遊具で遊んだり、散歩もできてすごくいいところでした。
その日の夜、深夜1時あたりまでみんなと夜食を食べたりしてました。
トイレに行きたくなって同級生の友人4人とキャンプ場を降り、池に近い公衆トイレを使いました。
用を足してキャンプ場まで戻ろうかとしたら、池のほうから声が聞こえてとっさに振り向きました。
そこにはだいたい4、5歳くらいの男の子が立っていたのです。深夜の1時に。
みんな心配してその男の子に近づこうとした瞬間、男の子は顔を上げて大口でゲラゲラと笑い始めました。
髪の毛が目までかかってあって口元しかわかりませんでしたが、すぐにそれが関わってはいけないものだと分かりました。
急いで走って逃げ、キャンプ場につくまでの記憶がほとんどないほど必死で走りました。
テントに入りみんな落ち着いた頃に、一人の友人が「お前らあいつの目見たか?」ときいてきました。
しかし、目を見たのはその友人一人だけで、ほかのみんなは見ていないと言っていました。
あの時の友人の恐怖に満ちた顔は今でも忘れられません。涙を流し、焦点のあっていない目で必死に何かを訴えていました。
その日はみんな恐怖で眠れず、そのまま朝を迎えました。
後味の悪いままキャンプは終了し、みんなそれぞれ家に帰りました。
それから数日後、例の友人の母親から電話がかかってきました。
友人が交通事故で入院している。と告げられました。
幸い命に別条はなかったものの、どうしても事故にあった原因あの男の子だったのではないかと思ってしまいます。
心霊スポット:大谷池