上柚木公園は幽霊が出る心霊スポットとしても知られています。上柚木公園で一体何があったのか、どんな心霊現象や事件が起きているのか。
東京都にある上柚木公園で実際に体験した怖い話を紹介します。
第1話「トランシーバーからの怪音」
ある日、というか先日、この公園に肝試しに行きました。その時のことについて触れたいと思います。四月某日、普段は子供で賑わっている公園という事で心霊スポット感がゼロの公園ですが、ウィルス休校中という事で人気が少なく心霊スポット感がある今のうちに探索に行こうという話になりました。私は友人A,B,C,Dと一緒に行きましたが、当時私とAは幽霊に限らずオカルト的な物を一切信用していなかった為、今冷静に考えれば不謹慎ですが、ドッキリを仕掛けようと用意していました。その探索の内容としては、予めルートを決めておいて私とA、他の三人に分かれて、私とAが出発した15分後に他の三人が出発する時間差での探索でした。ドッキリは二ヶ所用意しており、展望台、北西の滑り台でした。展望台では近くの茂みに潜んで三人が一度上がって降り始めたときに展望台にあがって無言で立ち、さっきまで誰もいなかった展望台に誰かがいるドッキリを仕掛けようとしていました。北西の滑り台では、滑り台に上って滑るお題が用意されているのですが、近くの木に迷彩塗装を施したトランシーバーを設置しておいて、滑り台に接近したらトランシーバーから無気味に話しかけるという物でした。
当日、集合して肝試しを開始しました。展望台では残念ながら誰も振り返らず、ぽつんとたたずむAを私が茂みの中から見て必死に笑いをこらえるイベントとなってしまいました。問題は次の滑り台で発生しました。そのトランシーバーは通信距離が1km強あるトランシーバーで、私とAはトランシーバーを設置した後、少し離れた道路の茂みから双眼鏡でトランシーバーを監視していました。そして三人が姿を現しました。三人が滑り台に接近して我々が通話ボタンを押そうとした時です。突然Cが頭を押さえてうずくまりました。トランシーバーは発信ボタンを押している時にしかその周囲で発生した音や声を拾ってくれない為、B,Dが何を言っているのかは聞こえませんでしたが、何かを感じている様子でした。しかし、我々は普通に車が通っている道路からそれを見ていただけなので緊張感や恐怖感は何一つ無く、ただの腹痛だと勝手に判決を下していました。そしてトランシーバーから中止の判断は任せると言おうと発信ボタンを押しました。しかし、スマホと違ってトランシーバーの電波は常に一方通行でしか流れない(機種によって違いますが我々はこのタイプを使用していました)、簡単に言うと自分が誰かの音声を受信している時は自分は音声を発信出来ない構造になっているのですが、トランシーバーがノイズ音を受信していました。ノイズ音自体はトランシーバーは仕方の無いことでなんら異常はありませんが、問題はノイズ音が流れているという事は、誰かが特に用もなくトランシーバーの発信ボタンを押しているという事です。しかし、トランシーバーをくくりつけた木の周辺には誰もいません。そして、三人がその場を離れた後、故障したと思われるトランシーバーの回収をしようと移動し始めた時でした。ノイズ音から誰かのうなり声が聞こえてきました。そして、それが笑い声に変わりました。私は何か背筋が凍る寒気を覚えつつ、声が途切れたトランシーバーの発信ボタンを押して、「誰だ?」と問いかけました。するとトランシーバーから聞こえてきたのが…
「どこだ?」
翌日、日が昇ってジョギング客などもいる時間帯にトランシーバーの回収に行きました。しかし、くくりつけた迷彩塗装のトランシーバーはそこにはありませんでした。しかし、手元にあるトランシーバーは今でも時折電波を受信しており、何かを引きずる音とノイズ音を発しています。20チャンネルのトランシーバーなら受信できるかもしれません。
~完~
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行ったけどなにも、なかったし霊の目撃が多いと言われてる場所は暗いからだけだとおもう。だけど公園のまわりはマンションだらけなのに昼間でも車と人の通りが少ないのが不気味
名無し
引用:上柚木公園 - 全国心霊マップ