「東尋坊は自殺の名所でその遺体は雄島へと流れ着く」
これは地元の人達の間では有名な話だ
崖の端に立ってみると分かるが、紛れもないこの断崖絶壁を見ていると海の底へと引きずり込まれそうな錯覚に陥る
そしてもう一つ有名な噂があり、それは「時計回りに歩くのが正しく、誤って反時計回りで歩くと帰る時に橋の真ん中辺りで霊が出る」との噂がある
さらにその霊を見てしまうと、その気が無い人でも崖の上から飛び降りてしまうと言われている
この場所の名前は東尋坊という修行僧の名前が由来となっている
東尋坊は日頃から悪事を働いており、過酷な修行を耐えている他の僧達の為にならないと高僧達は悩んでいた
ある日、三国海岸での宴に誘われた東尋坊は勇み足で出かけていく
そして酔いつぶれている東尋坊を仲間の僧が崖から突き落としてしまった
辺りに轟くほどの凄まじい悲鳴と共に東尋坊は海の底へと沈んでいった
東尋坊がいなくなった事で寺には平穏が戻ったが、東尋坊が落ちた三国海岸では天気が荒れ七日七晩、雷が鳴り響いたそうだ
その頃から崖から飛び降り命を落とす者が増え始めた
東尋坊の怨念だと恐れられ、いつしか三国海岸は東尋坊と呼ばれるようになった
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