昭和9年(1934)、現KDDIの前身「国際電話株式会社」の無線局「小室受信所」がこの山に建設される。この受信所は、主に外国からの電話受信や電波観測を行っていたようだ。1936年に開催されたベルリンオリンピックでは、水泳の前畑選手が活躍した際「前畑がんばれ! 前畑がんばれ!」の歴史的実況をベルリンから受信し中継した。
しかし、国際通信の主流が海底ケーブルや衛星に移行し、昭和62年(1987)に受信所はその役目を終えて閉鎖。受信所があった時代の名残りで無線山と呼ばれている。
現在敷地内には樹齢70年余りの桜の古木が並び、春は桜の名所になっている。しかし、これはあまり知られていないことだが、この場所は20~30年前に首吊り自殺が多発し、首吊りの名所と呼ばれていた。今でも周辺で自殺者と思しき霊が目撃されるという。
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